東京、名古屋に並ぶ日本の3大都市といえば大阪。人口は全国3位、事業所数は2位で、400社近くの上場企業が大阪市に本社を置いています。特に代表的なオフィスエリアについて、いくつか紹介していきます。

梅田
JR大阪駅、阪急・阪神・地下鉄梅田駅周辺のエリア。大阪の玄関口でもある梅田には、大阪を代表するオフィスや商業施設が集まっています。近年、大型の複合再開発が相次いで行われたこともあり企業集積も高まってきました。これからも大型再開発計画があり、地域ポテンシャルがさらに伸びてくると予想されています。

堂島
梅田エリアの南側にあり、地下鉄西梅田駅やJR北新地駅以南に位置しています。梅田エリアの大型再開発が行われるまではJR大阪駅に近接するオフィスエリアとしてたくさんの有力企業が集積していましたが、現在は梅田エリアに移転する企業も多く見られます。近年、梅田エリアのサブマーケット的な存在になりつつあります。

淀屋橋
大阪駅から南方約1.5㎞の距離に位置している淀屋橋。大阪の基幹道路である御堂筋沿いを中心に、オフィスが集積しています。梅田と並んで大阪を代表するオフィスエリアといっていいでしょう。地下鉄御堂筋線や京阪本線の複数路線が使えるアクセスのよさも魅力です。金融関係や製薬業など、伝統のある企業が集積している傾向にあります。

本町
大阪駅から南方約2㎞に位置しているのが本町。淀屋橋と隣接しており、共に御堂筋沿いのオフィスエリアを形成しています。築年数の経った古いビルが多く、エリア全体に古いオフィス街のイメージが漂います。昔は大阪で歴史ある商社や繊維の有力企業が集積していましたが、最近は他エリアへの流出も目立ちます。

このように、大阪では多くのオフィスエリアが軒を連ねています。ただ近年の働き方改革に伴い、オフィス以外で働くという選択肢も出てきています。例えばコワーキングスペース。1つのオープンスペースを共同で使い、そこで仕事をするスタイルです。大阪にはWEB業界のクリエイターを支援するためのコワーキングスペースなどもあり、これからどんどん定着していくことでしょう。